ドライウォール積みのお話 vol.516-2022/07/07発行

昨夜は府中市にある東京競馬場の3年ぶりの花火大会でした。

私は近くに住む友人宅のテラスで優雅に花火を見させていただきました。

久しぶりの解放感、ビール片手に見上げる花火、最高でした!

コッツウォルズ地方のドライウォール積み

英国にあるコッツウォルズ地方はウィリアム・モリスが「英国で一番美しい村」と称えた村。

牧草地帯に広がるのどかな光景は羊とドライウォール積みがセットです。

ドライウォール積みといえばこの天端の縦積みが特徴的です。

これってなんで縦積みなんでしょう?

見た目もかっこいいのですが、それには意味があります。

本場コッツウォルズ地方では羊が逃げないため、という一説もありますが

その他の理由があるんです。

ドライウォール積みは横から見るとこのように台形になっています。

イギリスは地震のない国なので、1~2メートルになるドライウォール積みにもセメントを使いません。

そのため、安定感を得るために台形に作り上げていくのです。

石と石の間には細かく砕かれた石を入れ込んでいきます。

(トン袋に混ざりこんだ小さなかけらも重要な資材なのです。)

簡単に断面図で表すと・・・

ダブルで積んでいったその一番上にコッツウォルズストーンを縦に積む一番の理由は「てっぺんを補強する」ことにあります。

意味があって積まれている天端の縦積みは、結果として見た目にもかっこいい、というわけです。

上の写真は、職人ノリボーが十数年前に本場コッツウォルズ地方にドライウォール積みを学びに行ったときのもの。

手にしているのは、取得したドライウォール積みのライセンスです。

本場コッツウォルズ地方の現地の職人さんから直々に教わり、ライセンスを取得した職人はとても貴重な存在です。

英国では空積みされているドライウォール積みですが、地震の多い日本では、場所によりモルタルを使わないわけにはいきません。

特に道路や通路に面している場所では安全のため必ずモルタルが必要です。

松原工業では本場コッツウォルズ地方のドライウォール積みを再現するため、ドライウォールを半割にし、中に鉄筋を通しモルタルを充填する、という方法で積んでいます。

一段一段、まるで空積みされているかのように自然に積み上げていくのには技術が要りますが、現地でドライウォール積みのライセンスを取得した職人ノリボーのいる松原工業ならお手の物。

これまでドライウォール積みの施工を数多くさせていただきました。

これからもドライウォール積みの素晴らしさを広めていきたいと思います。

その一環として八王子のストックヤードでドライウォール積みのワークショップを開催しています。

自宅のお庭などに低い花壇を作る場合などでは、モルタルを使わずにもっと気軽に積むことができます。

弊社のワークショップに参加すれば、ご自分で思い通りのドライウォール積みを作ることもできますよ!

ドライウォール積みのワークショップ

7/30(土) AM10:00~

【定員】6名 【費用】無料

【持ち物】

軍手、動きやすい服装にてご参加ください。

【申込方法】

下記申込みフォームよりお申込みください。

ワークショップお申込みフォーム

お電話(042-333-0074)での受付もいたします。

編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥

今日は七夕ですね。

自宅マンションの入口にせっかく笹が用意されているのに短冊に願い事を書くのをすっかり忘れていました。

お願いしたいことだらけだったのにな。

心の中で祈ることにします。

 

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