コッツウォルズストーンの家

昨日、嬉しい写真集が届きました。
以前やった現場をプロのカメラマンが撮影してそれを何枚もまとめて、送られてきたのです。
その内の3枚をご紹介いたします。

もの凄く大きい建物です。
現場へ行って間直に見ると大きくて、最初はびっくりしました。
この石はコッツウォルズストーンの中でもナチュラルグレーという色の石です。
イギリスコッツウォルズ地方の建物の石は、100年やそれ以上の経年変化によって、蜂蜜色からグレー色に変化しているのです。
ですから、実はコッツウォルズ地方へ行って蜂蜜色の石の建物は、建築してからまだ日が浅いという事になります。
この画像の石は少しグレー色が強くて、最初からアンティークな感じをかもし出しています。
コンテナで3本分の石を使いました。

実はこの現場は完成してから見に行った事がありませんでした。
秋から冬にかけての現場でしたので、緑に囲まれた風景を初めて見ました。
すごくいい感じの建物です。

設計者の意向によりこれまでに積んだ事の無いような積み方をしました。
イメージが全く違う積み方を要求されたため、最初の頃は何度も積み直しをさせられました。
職人達も戸惑いながらも何とか収めた想い出の現場です。

オーナーは某有名会社の社長さんです。
この人の出版した本も読みました。
こんな大きな建物を建てられる程のお金が稼げたのだと思うと、自分のスケールの小ささをただただ恥じるばかりです。

「イヤー、こんな大きな建物はいらないよ、そんなにお金を稼いでどうするつもり」
最もらしい言葉に逃げ道を探す人が多いのです。
この建物のオーナーは、誰よりも努力して、誰よりも苦労をして、誰よりも大きな成功を収めたのです。
同じ経営者として頭が下がる思いです。
私も見習って大きな会社にしようと強く思ったものです。
あれから長い時間が経ってしまいました・・・

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