嶺上開花(リンシャンカイホー) 嶺に咲く青い花

嶺上開花(リンシャンカイホー)という言葉は、どうも麻雀用語らしい。
そしてその意味は、山々が神々しく朝焼けに照らされて行く様だと、聞いた事がる。
洞爺湖サミットの年に生まれたこの歌は、最近の山木康世さんの代表曲だと思っている。
歌の力は凄い!!
そして作者の意図しない方向へも容易に転がって行く。

人間が生きて行く上で、苦しくて悲しく辛い事がたくさんある。
その時のために、神様はいくつかのプレゼントを準備しているのかもしれない。
この歌は私を救ってくれた。
聞く度に苦しく悲しくなるが、それでも聞き続ける
流れる涙は、どうしようも無い。

一番後ろの席から、この歌を聞く観衆の後ろ姿を見つめてみる。
それぞれの喜びや悲しみがあって、人数分だけの人生がある。
宇宙から見たみたこの一コマはこっけいかも知れない。
たくさんの人間が集まって、嶺上開花の歌を身じろぎ一つせず聞いている。
空の上から神様はこの光景をどう見ているんだろう。

人間は一人では決して生きて行けない。
苦しくて一歩も前に踏み出せない時、この中の誰かが間違いなく僕の背中を押してくれる。
歌詞の中にある峰に咲く白い花はどんな花だろう。

フレットレスのベースの音と若い奏者が奏でるパーカッションの音が、地下の会場の天井を優しく押し開いて行く。
ヴァイオリンの音が霧を吹き払い、ギターの音が岩をどかして空に道を表わす。
嶺上開花の歌声が誘うように、僕を嶺に導く。
ああ~ 僕は青い花の咲くその嶺にたどり着く事が出来るだろうか。
もしもたどり着ける事が出来たら、たくさんの事がわかるだろう。
どうしても一つだけ知りたい事があるんだ!!
だからどうしてもその嶺にたどり着かなくてはならない。

肌寒い中島公園の銀杏の葉を踏みしめながら、斜めに横切る。
今まで聞いた中で最高の嶺上開花の余韻に浸り、口ずさみながら家路を辿る。
暖かい想いを感じながら、これがその嶺かな!!って、想いも浮かんでくる。

あ~難しい!!

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