宮古島 追憶その二 アグカシー

今月初めに宮古島に行った時、心に響く言葉と出会いました
その言葉とは「アグカシー」という言葉です
宮古島の方言で、「アグ」というのは「友達」という意味をさします
他には、「一緒にいる」「添える」そういう意味もあります
「カシー」という言葉の意味は、「加勢する」という意味です
簡単に「アグカシー」という言葉を標準語に約すると、「一緒に居てあげる」「そばに居てあげる」という意味があります
色んなシチュエーションで使われます

大切な人が亡くなって寂しさと悲しみに打ちひしがれて、仏様のそばにずーっと座っていたりします。
一人でずーっと座っていると、それは悲しくもあり、苦しくもあり、その人は辛い時間を過ごすことになります
でも仏様の前を離れる事は出来ないんです
その時に親戚のノリボーが言いました、「誰かアグカシーしておいでよ」
とても優しくて、思いやりのたっぷり詰まった言葉だなーとハッとしました。
「一人ぼっちで座っているかもしれないから、誰か一緒にそばに居てあげなさい」
そういう意味なのです
一緒にそばにいて話をして、時間を見ながら代わる代わるそばに行きます
2人になったり3人になったりしながらも、悲しみに包まれたその人が眠りにつくまで「アグカシー」しながら一緒にいてあげる・・・
悲しくも暖かい言葉でした

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