ルールの解釈④

昨年降雪地方に大雪の被害が出ました。
11月中旬に我々が入っていた現場でも雪が降り始めたのです。
とても大きい現場で、引渡しがずれせるような雰囲気はなく、工期も残り少なくなってきた時期での降雪は、現場にいる全ての人達を凍りつかせました。

その現場の監督の要求があまりに凄すぎるのです。
何かあると私を呼びつけます。
片道5時間強かかる現場にその日の予定を全部キャンセルして、駆けつけなければなりません。
嫌がれせでもしているのかと思うくらい、頻繁に呼び出されました。
実は私が現場に行ったところで、何にもならないのです。
周りの人達全員が私の事を不憫に思うくらいでした。

片道5時間強の車中の中で私はいつも「監督は何を松原工業に求めているんだろう」と自問自答していました。
その事が自分なりに理解できなかったため、呼ばれたら必ず現場に行こうと思っていました。
3ヶ月の間に、行けないと断ったのは確か1回だけだったようなします。

現場は11月中旬にその地域にしては早い降雪がありました。
雪かきをしながら工事を進めなければなりません。
12月大雪が降り始めます。
現場へ行くのも一苦労です。
現場は雪が降っても大丈夫なようにブルーシートで屋根囲いが出来ています。
監督の要求は、もはや病的なものになっていったのです。
しかし当の本人にしてみれば、全く病的でもなく現場を終わらせるのに一生懸命なだけに過ぎないはずなのです。
修羅場のような現場では、ルールも何も存在しません。
ただ工事を終わらせるだけです。

続く

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