「ラ・レプブリック」というフランス料理のお店

夕方我がコンピューターミュージックの師匠、ケンロジック氏がgarden shop YOUの事務所に遊びに来ていた。
丁度事務所のスタッフが帰り始めていて計4人残った頃、どこか食事に行こうかという話になった。
いつもの沖縄料理の店かはたまた近くの「和み亭」に行くか、迷っていた時、私は「そうだ!!」とあるお店の事を思い出した。

「みんなちょっと遠いけどたまにはしゃれたお店に行こうよ」
しゃれたお店という単語を聞いて、仕事着のままのみんなに一瞬沈黙の時間が訪れる。
「別にいつものお店でいいんじゃない」「何もそんな遠くへ行かなくったって、近くのお店でいいんじゃない」「急に言われたってこんな服でおしゃれなお店に行ける訳無いでしょ」3人の心の声がはっきりと聞こえた。
しかしそれをあえて無視して、半ば強引に江東区深川にある「ラ・レプブリック」という、お店に行く事になった。

そこは店内にコッツウォルズストーンとコッツウォルズストーンの粉を混ぜてモルタル状にして壁に塗ってあるというフランス料理のお店だ。
4人で車に乗り込み中央高速に乗ると全員気分上々だ。
前もって電話してあったので、時間どうりに到着した我々を、上品な笑顔で迎えてくれる。
席はコッツウォルズストーンの壁沿いをキープしてくれていた。

料理のオーダーをしなければならないが、普段沖縄料理のお店か「和み亭」が行きつけの我々には、日本語で書いてあるにも係わらず料理が分からない。
これは大問題である。
そして料理の名前が長すぎる。
これも大問題である。
「えーっと、地鶏のもも肉の・・・ そのー・・・ いろいろキノコの・・・ なんていうか・・・クリーム煮ってやつ」一品頼むのにえらいストレスを感じてしまった私は、おくの手に出た。
右手の人差し指をピーンと伸ばして、メニューの料理を指差していったのだ。
次々とオーダーは決まっていき、安堵の空気が漂い始めたその時、私はある重大な事に気づいた。
「ご飯がないじゃないか・・・。」

続く

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