新社屋のフランス屋根瓦工事 vol.695 2026/02/12発行

先週末は東京も雪景色となり、氷点下の日が続いています。

今年は畑のほうれん草の収穫が遅れ、寒さに存分にあてたほうれん草はまるで椿の葉のように濃い緑色でぽってりと肉厚、甘くてとても美味しかったです。厳しい寒さに耐え忍ぶほど肉厚で美味しくなる、ほうれん草をみても受験生の息子を思ってしまうのでした。

新社屋のフランス屋根瓦工事

訪れるたびに新社屋が出来上がっていく様子を見ると心が動かされます。

美しい木組はまさに骨格。

様々な配線が内部に張り巡らされている様は人間の血管や神経のよう。それぞれの分野のプロフェッショナルな職人さんたちの手によってこのひとつの社屋がこの地に建っていくのだ、とひしひしと感じ入ってしまいます。

イギリスから買い付けてきたドアは、大きさがそれぞれ違います。

これはエントランスの扉にしよう、こっちはスタッフルームにしようとスタッフたちがその場で決めていくと、電卓をはじきながら開口部の寸法をあっという間に割り出していく建築士さんとすぐに対応する大工さん。

かっこいいな~と思いました。

屋根の様子が見たくて足場を登ると、そこはまた家の内部とは違う世界。

屋根の職人さんが5~6人、屋根に渡らせた足場をひょいひょいと渡り歩き、テキバキと作業をしています。

ハシゴリフトで必要な分の瓦が屋根までボタン一つで運ばれてくるハイテクさと、ひとつひとつ瓦を桟木に引っかけ釘で打ち付けていくアナログさがバランスよく混ざり合って仕事が気持ちよく運ばれていく様子は見ていて飽きません。

随分長い間高い足場の上で夢中で写真を撮っていました。

ベテランの年配の職人さんが私に「(足場に登ってて)怖くないの?」と話しかけてくださったので、私もすかさず「こんな高いところで作業をして怖くないんですか?」と聞いてみました。「もう慣れたからね」という答えが返ってくるかと思いきや「そりゃ怖いよ。こんな(急こう配の)現場、なかなかないしね。何年やってても怖い。」という意外な言葉が返ってきました。

他の職人さんたちを指導しながら作業をしていたその年配の職人さんは、自分のやり方を効率の良いやり方に正されて納得していた若い職人さんに向かって「だてに50年もやっていないよ」と笑いながら言っていました。50年も屋根に登り続けている職人さんが「何年やっても怖い」という言葉には重みがありました。

今までも屋根のことをこのMATSUBARA通信に何度か載せていましたが、屋根担当の営業から写真を提供してもらい、説明を受け綴っていた文章でしたので、初めて生で見る現場の工事の様子はとても興味深いものでした。

使用している瓦は弊社が取り扱うフランスの輸入瓦「EDILIANS(エディリアンス)社」の「BEAUBOISE GRAPHITE(ボーヴォワーズ グラファイト)」。

天然石のような質感をもつこのフランス瓦を職人さんたちが魂込めて丁寧に葺いていく新社屋の屋根が素晴らしいものにならないわけがありません。

編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥

息子の高校受験本番、とうとう始まりました。

先日、無事に私立の入試を終えひとまずホッとしているところです。

夜寝る前に、社会や理科の問題を出すことはつれない息子との数少ないコミュニケーションのひとつでしたがそれもあと10日を切りました。

悔いなく、とにかく体調管理だけは気をつけて万全に試験に臨めるようにと願います。

思春期で反抗期、最もウィルスの舞う季節に受験しなければならない日本の受験生たち、世のお父さん、お母さんたちはこんな試練を皆乗り越えているのですね!

あとひと踏ん張り、早く笑ってお疲れ様会の乾杯をしたいです!!

 

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