ニトリ 運は創るもの

近年で一番面白かった本の中に、ニトリホールディングスの社長似鳥昭雄氏の本がある
かなり刺激を受けた
いろんな意味で自分の努力不足を思い知らされた
日経ホールでのセミナーは、何とかして入場券をゲットして話を聴きに行った
当時悩んでいた事があったのだが、このセミナーの中のある言葉を聞いて、一気に解決に向かった
私にしては珍しく、たくさんのメモ書きをした似鳥昭雄氏のセミナーだった
でもセミナーはかなり物足りなかった
セミナーの前に似鳥昭雄氏について書いてある分厚い本を読んでいたために、セミナーの時間はあまりにも短すぎて知りたい事の半分も伝わらなかった
もちろん、物凄いヒントは色々感じていた
だからこそ、この本の出版を待ちわびていた

本の前半は北海道で過ごした幼少期の話も物凄く面白かった
そして後半でさりげなく、親兄弟との裁判の事が書いてあった
何と似鳥昭雄氏は母親と兄弟達から訴えられていたのだ
びっくりして、悲しくなってしまった
本の中で、それまでは力を合わせてたくましく生き抜いてきた、似鳥家の姿しか想像できなかったから
そういえばこの本の元となった日経新聞の「私の履歴書」の記事について、母親からクレームが出てきた事があった

そして自分の事を振り返ってみる
松原工業は実の弟と義理の弟が一緒に働いている
実の弟に関しては約25年間一緒にやっている
よく周りの人達から、「こんな長い間兄弟でやっているなんて仲が良いんだね」と言われた
でも別に仲が良いとも悪いとも思わないし、みんなこんな感じじゃないのと思っていた
でももし周りの人達が言うように仲が良く見えるのなら、それは苦楽を平等に共有しているからだと思う
共に苦しんで共に喜びを分かち合った、25年であったと思う
お金もなくて給料日にもお金を渡せなかった事も何度もあったが、一度として文句を言われた事はなかった
それは兄が頑張っていて、何ら弟達に対してずるがしこい事をやっていると思わなかったからだと思う
苦労もしたけど、25年間ほとんど喧嘩もしないでやってきた
やはり、それは共に苦労したからだ

大きな成功を収めてお金の事で裁判になるなんて話は良くある事だ
そうなるとたくさんお金があればいいのかということになってくる
やはりお金は程々でいいだと思ってしまう
程々でいいよ~といえるように儲かった見たいもんだ
この本の中で「似鳥家は分裂してしまった」という文章がある
本当に残念で悲しい文章だ
最後の最後でがっくりと来てしまった
でもその部分を飛ばしてでも、何度もこの本は読んでみるつもりです