すでにその現場での利益は吹っ飛んでいます。
職人達にもかなりの疲労とストレスが溜まっています。
地獄のような現場が終わり、とりあえず引渡しも終わりました。
しかし最後の最後に請求書発注という最後の難関が残っています。
当然請求書の事でもきつい事を行ってきます。
しかしこういう人達はルール解釈と言うのは割と正しいものを持っているのです。
私は現場の施工中はこの会社とはこの現場で終わりにしようと心に決めていました。
しかし最後の請求書の金額の打ち合わせの時、打ち合わせ場所へ向かう時に、雪の中石を貼っている職人の姿が思い浮かびました。
彼らが苦労をして収めた現場を私が縁を切ってもいいのだろうかと感じました。
もちろん職人達も2度とその会社の現場はしたくないと思っています。
でもあの雪の中ギリギリ工期に間に合わせたスタッフの努力は伝えなければならないと思ったのです。
打ち合わせの場所では例の監督が待っていました。
軽やかなジョークからスタートしました。
色々とこちらの要望も話した後、ある程度の要望は受け入れてもらえました。
そして監督から感謝の言葉が出てきました。
その場で会社の経理に電話をして、支払い時期の事で松原工業に融通を利かせてくださいと、私の目の前で話してくれたのです。
大雪の中石を貼り続けてくれた職人達の想いが報われた瞬間です。
泣きそうになりながら、監督にお礼の言葉を伝えました。
今更ながらではありますが、この監督の言うことは滅茶苦茶でした。
決して間違っているわけではなく、自分の側に立った一方的な言い分と現実を理解しない要求がすごかったのです。
しかしどこか筋が通っているのです。
私はこの監督は好きではありませんでしたが、認めるところは多々ありました。
だからこそ、耐えられたのだと思います。
その後もこの監督からは工事や見積もり依頼が来ています。
昨年とは大きく変わって電話の口調も穏やかに聞こえ、笑えませんがジョークが多くなっています。
松原工業を認めてくれたんだと確信しています。
私にとってこの監督との現場は大きな勉強になり、自信になりました。
最中、これは試練だと毎日自分に言い聞かせて、現場に向かったものです。
素晴らしい結果だと思います。
雪の中頑張ってくれたスタッフ、職人達、監督、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
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同時進行でこんなことが起きていたのですね・。
なんとなく聞いてはいましたが、あの時期は家もひやひやしてました。
住み始めてみて、冬は暖かく夏涼しいこの家には大変満足しています。
ベルギー煉瓦の優しい風合が印象深いこの家でくらせること、幸せに思います。 近所の女の子たちは「お城」と言ってます。 お向かいの大学生さんは「アメリカのお医者様の家みたい」と言ってくださいます。
松原工業さんとの出会いがあってこそですね。 府中にお訪ねしてほんとによかったです。