渋谷に宮古島の風景が・・・

昨夜、東京に１０何年ぶりだという故郷宮古島の同級生Ｋがやってきた。
１９時に渋谷で久しぶりに集合という事になったのだが、平日という事もありこれない同級生が何人かいて、結局いつものメンバーが渋谷に集結。

渋谷駅のモアイ像といわれたって分かるわけが無い
渋谷はハチ公前だろう！という事で渋谷ハチ公前に男性陣は時間前に集合。
時間に遅れてやってくる事にステイタスを感じている、とぅーどぅふつのＴは今回も遅刻で女性陣も合流。
普段府中の和民グループの居酒屋にしかいかないので、渋谷の、メニューも会計もシステマチックなお店に少し戸惑いながらも、久しぶりの顔合わせに話しも弾む。

都会向けの宮古島ファッションに身を包んだＫは、宮古島では爆笑間違いなしのトークを連発！！
しかしここは大都会東京！！
東京在住のメンバーが笑いながらも、辺りを気にするというリスキーな雰囲気の中Ｋのテンションは上昇！！
あっという間に２時間が経ち、「お客様！！お時間が参りました」の微妙な丁寧語でとりあえず一次会は終了。

その後カラオケ店へ行き電車の時間を気にして、１時間だけ２次会
歌う事もそっちのけで色々な話が飛び交う！！
「あいつは今どこに住んでいるんだ？」　「あいつの家の隣の敷地で地鎮祭が行われたらしい」　「あいつに電話してみよう」色々な話は尽きない・・・
しかし４０数年も生きていれば色々なことがある。
楽しい事ばかりではなく、つらい事や悲しい事だってそれなりに経験してきた俺達！！
もちろん辛い話題だって出てくる
しかしその後大爆笑したり明るく楽しめるのも南国育ちの俺達の大きな力！！

１週間後に息子が２０才になるという事で、Ｙが「河島英五」の「野風増～お前が20才になったら～」をリクエスト。
ほおづえつきながらＹがしんみり聞いている
そして誰が入れたか「すぎもとまさと」の「吾亦紅」 のイントロがはじまる。
誰も歌わない、でもぱたっと会話がなくなってみんなしんみりと画面の歌詞を見つめている
そう、明るく楽しい事ばかりだけがあったわけじゃないのだ。
それがそれぞれの人生
目に涙が溢れそうな奴もいる

宮古島で生まれ育って、大都会東京で再会を楽しんでいる５人の姿がある
４１人の赤ちゃんがが同じ時期に宮古島で生まれそして同級生となり、今でも特別な糸で繋がっている。
世界中にどれだけの人間がいて、どれだけの確立でこの４１人が同級生になったかを考えると、それは奇跡だ。
何かがあれば力を貸してあげたいし、楽しい事があれば伝えてあげたい。
おせっかいでも一言声をかけてあげたい、遠くからでもたまに眺めていたい。
そんな４１人の同級生。

だから俺達は辛い事や悲しい事ががあっても乗り越えていける。
１人の喜びをみんなが喜んでくれる。
明るい奴もいればそうでない奴もいる。
気が合う奴もいれば、合わない奴もいる。
４１人もいれば色んなタイプの人がいる
それでも俺達は宮古島出身の同級生。
住んでいる場所が遠く離れていても、みんなへの想いは永遠に不変だ。

カラオケ店を出て小雨の中駅へ向かう５人の楽しみながら歩く姿は、まさに中学時代のそれだ。
渋谷の騒々しい坂道を歩いているのに、５人以外の姿が目に入らない。
中学校の古い校舎の廊下を歩きながら、階段を上りながら、運動場の前の通路を歩きながらの姿がデジャブーのように重なってくる。
ゆるーい糸で繋がった５人はスクランブル交差点を渡って各方面の改札口に分かれる時、現実に引き戻される。
そして名残惜しみながら自分達の生活に戻ってゆく。

微妙な年代になった事を感じる
でも今を一生懸命生きなければならない。
自分が苦しい時にも、こうやっていつでも集まってくれる同級生達がいるのだから

今回、全員を大爆笑の渦に巻き込み、切なくも楽しいミニミニ同窓会のきっかけを作ってくれたＫ君。
宮古島で頑張って、そして我々が帰った時は又笑わせて下さい。