ニーナ 矢野絢子
何年か前に朝のテレビでこの人を紹介していました。
その時は「ニーナ」ではなくて、「てろてろ」という歌でした。
高知出身でピアノで弾き語り、よく響く歌声に「てろてろ」を聞いて何人もの聴衆が涙を流していました。
その「てろてろ」を含む3曲入りのアルバムの最後の曲が「ニーナ」です。
簡単にいうといろんな人達の手に渡っていく椅子の歌です。
実に長い曲で、まるで長編の絵本を読んでいるような歌です。
この曲はなぜだか泣けるんです。
私はこの歌を聴いて、何回泣いたかわかりません。
この部分のために、この長い歌はあるんだなという部分があります。
あらすじは知っていてもその部分になると泣いてしまいます。
もう、その前から涙が溢れてくるのです。
悲しい歌でも、感動的なほどうれしい歌でもないのですが、自分でも不思議です。
しかしこの歌を聴いて泣いた人は、私だけではありません。
まさかと思う人が車の後部座席で、その部分が来た時に涙を拭いていたのはびっくりしました。
何人もこの歌をじっくり聞かせると、決まってその部分に来ると泣いてしまいます。
普通に流れていた歌が、一気にくるんですよ。
この歌を聴いていると人間の感情は、喜怒哀楽の他にもうひとつあるんじゃないかと思ってしまいます。
とにかく聞いてみてください。
CDは割と間単に入手できると思います。
ぜひ聞いてみてください。