先日あるピアニストとたくさん話をする事がありました。
現在はある有名アーチスト達のバックでピアノを弾いていて、引っぱりだこです。
歌番組にも良く出ていて、ブレイクする前から彼を知っているので、彼の大成功をいつも嬉しく見ていました。
音楽の最前線で必死に戦って勝ち残ってきた彼の言葉は、圧倒的な重さを感じます。
そんな彼が母親の死について語ってくれました。
彼はつい最近母親を亡くしたばかりでした。
癌に侵された母親は海外で生活していました。
彼の書くブログを毎日楽しく読んでいたそうです。
抗癌剤での治療を拒否した母親に、彼はピアノで曲を作ったそうです。
生前良く眠れないと話す母親に、少しでも気持ちが楽になって睡眠が取れるように「ララバイ」というタイトルをつけたそうです。
母親は遠く海外で息子の作ってくれた「ララバイ・・・ 子守唄」を毎晩何度も聞きながら眠っていたそうです。
葬儀は日本とスタイルが違っていて、とても感動的だったそうです。
彼が母親へ捧げた「ララバイ・・・子守唄」を演奏して、会場に響き渡りました。
たくさんの人達が涙を流していたそうです。
きっと母親は満足して天国へ旅立って行ったと思います。
彼は母親の死に際して、「母親に背中を押された気がする」と言って、重大な決意をしました。
大切な人の死はたくさんの事を気づかせてくれます。
そして人生を大きく変えるような変化をもたらしたりします。
母親に背中を押されて開いた扉が、きっとたくさんの幸せが集う未来への第一歩へと繋がっている気がします。
彼の大活躍を祈っています。
皆さんも知らず知らずの内に、彼のピアノを聞いていると思います。
この文章を書きながらも、彼の演奏が皆さんの耳に伝わっている事を考えると、不思議な縁の世界を思ってしまいます。
彼も私も、そして皆さんもたくさん幸せになりましょう!!