おばぁちゃんのオレンジの木が見守る家 vol.657-2025/05/08発行

GWが終わり、昨日から通常営業が始まりました。皆様、GWはいかがお過ごしでしたか。

お祭りの多い府中市の中でも最大の行事「くらやみ祭り」には今年も多くの人が訪れ、GW中駅周辺は人混みで溢れていました。くらやみ祭りが終わるとGWが終わる、という感覚が私の中でも定着しています。

おばぁちゃんのオレンジの木が見守る家

こちらは昨年の秋、このMATSUBARA通信でご紹介させいただいたウッドデッキとフェンスのリフォーム工事のお宅です。

ウッドデッキをリフレッシュ塗装し、パーゴラを作り変え寛ぎの空間に生まれ変わったお庭。

パーゴラとフェンスの空いたところにスチールフェンスをはめ込んで、既存のハゴロモジャスミンを誘引させました。

見た目にも美しく、目隠しにもなるというオーダーメイドならではのアイデア。

リフォーム工事をしてから半年経ち、この春モッコウバラをフェンスの横に植えました。

今年はまだ弱々しいですが、来年はモコモコの黄色いお花を咲かせてくれるでしょう。

パーゴラとフェンスの間にはハゴロモジャスミン、外側にはモッコウバラ、というように植物を住み分けさせることによって見栄え良く、管理もしやすくなります。

今回の工事のメインはオレンジの木の移植です。

こちらは移植前の様子。お施主様のおばぁちゃまが大切に育てていた柚、キンカン、オレンジの木です。

3本とも移植したかったけれど、植えるスペースがないので、一際幹が立派なオレンジの木の移植にチャレンジしました。

柑橘系の移植適期、温かくなる春を待って移植を実行しました。

ちょっとわかりにくいですが、真ん中のくねっとした幹の木が移植後のオレンジの木。

お施主様のお庭にオレンジの木がストンとおさまった時には「おばぁちゃんが来てくれたみたい!」とお施主様がとっても喜んでくださったそうです。

すごく威厳があって独特の幹の形なのに、朗らかな表情のオレンジの木を見て、「きっと素敵なおばぁちゃまだったんだろうなぁ」って思った、と担当のスタッフから画像付きでLINEをもらい、心がポッと温かくなりました。

こちらのお施主様はなんと20年以上も前に弊社でお庭の工事をさせていただいたお客様です。そんな大切なお客様の大切なおばぁちゃまとの思い出の木を繋ぐことができて大変嬉しく思います。

移植の難しい柑橘系ですが、発根促進材も与えて、今のところ元気に過ごしてくれているようです。

しっかりとこの地に根を張って、いつまでもお施主様を見守ってほしいと願います。

編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥

どうしても眠れない夜に珍しく「国語しりとりをしよう」と可愛い事を言ってきた思春期の息子。教科書に出てくる物語や登場人物、本の題名しりとりです。本の題名、といっても全く本を読まない息子が知る本と言えば幼い頃の絵本のみ。なのでまったくしりとりが進みません。

でもひとたび懐かしい絵本の題名を思い出せば、その本のセリフや私の口調、挿絵の細かな部分まで驚くほど覚えているのです。絵本が大好きで幼い頃毎晩必ず数冊の本を読み聞かせしていました。どんなに本好きな子に育つだろうと思いきや「活字を見ると吐き気がする」などと言う息子にがっかりしていましたが、心に残っているだけで十分だと思えました。その本たちは毎月亡き母が配本してくれていた絵本なので嬉しさもひとしお。

母の想いも生きている。翌日は学校がある日の真夜中しりとりでしたが、近頃とがった息子との穏やかなひと時となりました。

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