現場リポート Report

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現場チームは、全員沖縄の現場に出張中。


東京の現場の工期が迫り大変だ!


そこで社長がニッカポッカを穿いて現場に出ることに。


社長の手元役に抜擢された私は、社長と共に連日現場へGO。




ここは事務所からほど近い小金井の現場。


室内に、乾式工法でイギリスのアンティークレンガを貼る作業です。


レールを機械で切断すると火花が飛び散った!


初めての作業でちょっと怖い・・・


おっかなびっくりだとかえって怪我をしてしまうので、


『えい!やぁー!』と思い切って機械を動かしました。




細かいレンガの加工があったにも関わらず、この面積を一日で貼り終える乾式工法の施工の速さ。


地震にも強い、安心、安全な乾式工法の施工です。接着剤も併用し、しっかり仕上げていきます。


 


2日目は、仕上げの目地入れ。


いつ見ても難しそうだなと感じる目地入れの作業。




目地かきは丁寧に。そして、目地の表情にこだわります。



ブラシを使っての仕上げ。


これをするのとしないのでは、仕上がりの綺麗さがすごく違うんです。



イギリスアンティークレンガの壁、迫力のある素晴らしい表情に仕上がりました!




 



もう、いやというほどコッツウォルズストーンをご覧頂いたので、


別の素材を使ったところをご紹介したいと思います。


 


2棟のアパートに挟まれた中庭部分です。(ちょっと長いのですが、お付き合い下さい。)



(施工前。)


ここには、レンガをふんだんに使用します。


最初期のイメージ画は こちら。



細かい修正はあったものの、おおまかにはこのイメージに準じたものになりました。



まずは整地。


砕石を展圧して、下地を整えます。



 


この後、(さんざんご覧頂いた通り、)コッツウォルズストーンの石積みエントランスが出来まして。




続けて、


アウトラインを引いて、レンガを敷いていきます。


奥から。





この円の中や、レンガ縁石の外側は、


植栽枡(マス)です。


(奥から見た感じ。)



ここから始まり。



どっさりスタンバイしているベージュのレンガは、ベルギーの「アルバローズ」。




中央の円。


この赤いレンガは、同じくベルギーレンガの「アップルローズ」。



この赤い円の外側にもうひとつ、



さらに大きなベージュの円が取り巻きます。



ここまで敷いているレンガは、いずれも 原サイズ=‘お生(なま)’のレンガではありません。


弊社では、外装サイディング用にレンガをスライスし、うすいタイル状に加工して販売していますが、


外装用に使える両側面を取ると、「余り芯」の部分が後に残ります。これを「ヨーカン」と呼び、縁石や敷きレンガとして使用することがあります。


 


廃棄されるしかない「余り」を再利用できるという点や、‘おなま’のレンガよりも1/3ほど細身である分、曲線を作りやすい等の利点があります。


ですが、


敷くのに必要な本数が、おなまに比べて、約3倍に。



繊細で綺麗な見栄えに仕上がりますが、


職人さん泣かせの施工法でもあります・・・。




中心円と「親子」状にくっつく もうひとつの円が居て、



それをかわすように蛇行しながら中心円を貫いて伸びてゆく、中央の太い道。




なんとなく、お気づきでしょうか。

ここはとにかく、曲線。ひたすら曲線。

ほぼ全面的に、曲線を使っているのです。


これがまた、手間のかかる、職人泣かせのデザインなのです・・・。

というのも。




蛇行する道の両脇縁石と接するところが空いていますが、↑

この部分は、現場でレンガを測って切って、合わせるしかありません。一個一個。


これが、曲線デザインの生み出す、職人泣かせの部分。



中央花壇を貫いて、ゆったりと蛇行する中央通路。

ここは「大きな道」であり、周縁部と区別をつけるため、‘おなま’のレンガで舗装します。



そしてここだけ、「網代(あじろ)敷き」 という敷き方です。


(蛇行する縁石と接するところは、もちろん、現場で切り加工して、細かく合わせていきます。)




このようにして、

職人をひたすら泣かせたい一心のようなデザインで、


このように、敷き上がりました。


蛇行する道というのは、

奥行をより深く感じさせる効果があったり、

庭の各所へ視点を次々に移り変わらせてゆくことで、単純な直線歩行では気づきにくい色んな発見を促してくれる効果など、

庭を生かすのに重要な‘力’がある、と思います。


(施工に際して、少なからぬ手間を強いるのですが。)



(奥の円から見た感じ。)



さて、

一番奥・正面に、

お隣との境界である旧いブロック塀が見えていました。


それを隠すよう、レンガ塀を積みます。



積んでいるレンガは、

「ジルバーロゼ」という、英国レンガ。ベージュ基調で、朱色がランダムに混ざった色味です。

 (2014年2月現在、完全に在庫切れ・入荷予定の無い商品です。)


コッツウォルズの石積みと同じように ベージュの目地を入れ、

雰囲気を柔らかく整えます。




気になるこの、既存の控え壁は。



スライスして外装用のタイル状にし、全面貼り付け。

殺風景なブロックを、すっぽり包み込みました。



(ちょうど日が差し込んだ時。)


奥のレンガ積み塀の凹凸が、美しく映えます。


コッツウォルズの石積みエントランスから入って行った時に、パッと視線の先に飛び込んでくるのが、

この奥のレンガ塀。


これで、

色調も統一感のある、「囲い込まれた中庭」になりました。



濡れると、それぞれの色の個性が引き立ちます。

経年と共に、この色の差異もだんだん薄れ、一層馴染んでいきます。




奥の壁と同じ「ジルバーロゼ」を用いて、

立水栓も取り付けました。


エントランスの門壁脇に。











中央の朱い花壇に、その傍らの植栽マス。

奥の円花壇と、左の(コッツ石積み脇の)小さな植栽マス。


とにかく、円だらけのデザインです。


これらの円、(デザインについて種明かしをすれば、)

ポタリ、ポタリ、と、しずくを垂らしたら出来る「波紋」をイメージしていまして、その配置やバランスや大きさ等にも結構、気を使っているのですが、

まあそんなゴタゴタした設定は置いといて、


とにかく 「円」と「曲線」にこだわった、職人泣かせの この中庭。

罪深き図面は、こんな感じ ↓ でした。



(手描き図面です。)



そして出来たのは、

こんな感じです。 ↓ ↓ ↓




(奥)




(奥から中央~エントランスの方を望む。)




中央花壇。

ここは「特別」目立つように、目地モルタルを白にしています。

シンボルツリーは「ロドレイア・ヘンリー」という、ちょっと珍しい常緑花樹。



(こんな花が咲きます。)




エントランスを望む。

右手前は、一番小さな円の花壇。




建物入口脇の駐輪場。それをかくす列柱と、ちょっとしたベンチになる石積み。

そして、小さな円花壇。





立水栓まわり。



石積みのエントランスを望む。


外から見た感じは、



(春の朝陽の照る感じ。)


ちなみに、

背の高い黒い外灯は、イギリスのアンティークものです。


(晩春の、落ち着いてきた感じ。)




(初夏の西日を浴びる感じ。)


かくして、


職人泣かせの/曲線だらけの/レンガづくしの 中庭が、出来上がりました。


外周のコッツウォルズストーンの勢いに見劣りしないよう、

思い切って、他に類を見ないような「面倒くさい」デザインに、挑戦させてもらいました。


職人にとっては 手間もセンスも要る、大変な仕事になりましたが、

それは同時に、

自社の職人チームにとって、立派な‘腕の見せ処’ にも、なったのでした。




さて、しかし。

これで終わりではありません。


最後の最後に、もうひとつ。

このエントランスに、どでかい大物が来るのです・・・。




真冬に植えた植栽も旺盛に生長し、

レンガも石も落ち着いてきた、ある晩夏の頃合いに。


しかしそれは また別のエピソードとして、

追い追いに。




次回は、

これまたこだわったデザインで職人を泣かせた もうひとつの中庭でもある「駐車場」を、ご紹介します。




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