現場リポート Report

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ついに完成した「コッツウォルズの家®」 第1号。


その外構と植栽も仕上がりました。



大胆なコッツウォルズ・ハニーストーンの「ドライウォール」石積み塀と、


アンティーク・ヨークストーンの石を貼った駐車場。



本場の雰囲気を踏襲した「ドライウォール」の小端立て。


その奥を垣間見ると、



イギリス製の立水栓。


それを包み込む森のような雰囲気を作りました。



 


右手にかぶさる赤葉のシンボルツリーは



常緑ヤマボウシ ‘月光’。


左にかぶさる つやつや明るい緑のサブ・シンボルツリーは、



モクレイシという、珍しい木です。


植え込み中の3月、ジャスミンのような良い香りをふんだんに放っていました。


その他、



ワイルドブルーベリーや、珍しい矮性ナンテン、斑入りセキショウ。


オレンジ色の花は、オステオスペルマム。



花壇の土留めは、「セミドレス」という、直方体に切り出されたサイズのコッツウォルズストーン。床面のヨークストーンに合わせて、グレー系を選んでいます。


家の外壁も、石積み塀も、土留めも、すべて本物・本場のコッツウォルズストーンです。



真っ赤なイギリスのVRポストの足下を彩るのは、



いずれこんもり大きくなる予定の、ラベンダー・グロッソを中心に、


桃色と白で統一して、春らしく演出。


 



 


コッツウォルズの石は、どの色の花にも合います。



やさしいベージュ色に包まれた、小さく可愛らしい庭になりました。


 



 


もう一つの庭は、


玄関~リビング前、ヨークストーン張りのポーチの、


コンテナガーデン。



オーナーの意向で、いろんなものをごちゃごちゃっと集めた感じを演出しています。



宿根の大花ワスレナグサや、ティアレラ、ウェストリンギア(オーストラリアン・ローズマリー)などなど


 プラス


セダムなどの多肉植物を集めたドライコンテナも。



 


大小の鉢で、色々もりもりしつつ、清楚に。



                   (シレネ)


 


「しっかり目隠しをしたい」というオーナーの意向に副いつつ、



            (右は、冬にイチゴみたいな実が成る、常緑樹、イチゴノキ。)


常緑樹ばかりでは重くなるので、


枝の多い落葉低木を、センターに。


 


4月を目前にして ようやく咲き出した、目が覚めるようなピンクのこの木は、


 



 ミツバツツジです。


 


 一番早く咲くツツジ。


 


 ツツジというと、


 丸く小さくみじめに刈り込まれた街路樹のイメージが定着してしまっていますが、


 自然樹形は とても野性味あふれる、美しい姿をしています。


 そして、この木は高さ2m。こんなに大きく立派になるのです。


 それでも‘低木’ゆえ、大きくなりすぎないので、家のコンテナガーデンでも安心。


 


 


あつらえてみると、一目瞭然、


植栽が入って 初めて、「家」も完成!


という感じになるんです。不思議と。


 花が咲くとたちまち華やいで、さらに生き生きした家になりますね。


 



窓前の植栽は、単なる目隠し役にとどまらず。




ぱっと目を惹く花木があれば、窓の奥のカーテンのそのまた奥よりも、手前の彩りに目が行くはず。


そして、


道行く人の目の保養(=癒し)になるのはもちろん、


家の中から見える外の景色にどうしても入ってしまう 味気ないアスファルト色を 巧みにぼかしたり、


空の色や光と相乗効果で溶け合って、


より素敵な風景に変えてくれたりするのです。


 


つまり、


植栽って、思っている以上に、大事。なのです。


 



 


生まれ立ての「コッツウォルズの家」は、


ただいま、


生まれ立ての春色に包まれています。


 



 



まっすぐ南北に長い花壇外壁の 北端は、


「ぐるりと食い込む」という納め方にしました。



写真の通り、


建物(オーナー様のご自宅)の北端には、凹型に食い込んだ空間があります。


このように 外壁面から少しくぼんで出来る空間を、建築用語で「アルコーブ」と言います。


いわゆる坪庭的な空間です。



玄関扉を開けると、この坪庭が目に飛び込んでくることになっています。


この坪庭に石積みをぐるりと食い込ませていくことで、家の中に入ってからも、石積みの一端が垣間見えるようにと考えました。



積み方は、つながっている花壇外壁と同様に。


ブロックで基礎内壁を設けた上に、ドライウォール石を積んで行きます。



石積み開始。



二日後。



花壇の高さから、ゆるやかに上がっていきます。


そして、



ぐるりと円を描きつつ、


段々と下がって行って、



 建物壁に食い込んでいきます。


 



だいぶ積み上がりました。


室内(玄関ホール)からの見えも確認します。



トップがちょっと平坦に落ち着きすぎていて、せっかくの階段を上る勢いが、中途半端に終わって見えます。


もっとドラマティックな‘山’が欲しい感じがします。


 


こういうところは、現場合わせ。


波のトップをもっと高くしたり、階段の昇り方をもっとなめらかにしたりと、調整していきます。



ぐるりと回ってぶつかっていく「流れ」とは別に、


もうひとつ、「流れ」をつくります。


まるい流れをぶちぬく、一本の線。



ここは、小端(こば)立て積みで。


花壇の土留めも兼ねています。立てるだけで、平積みの3~4倍もの高さが稼げます。



この「恐竜の背骨」みたいな一本の流れは、丸い流れを貫いて、外へ。



ウラの勝手口まで続きます。



この「小端立て積み」は、本場コッツウォルズ地方の外壁ではよく見かける仕上げ方です。




外から見ると、こんな仕上がりになりました。


この丸い花壇には、竹が入ります。



「亀甲竹」という、おめでたい名前の竹を入れました。



内側から見ると、このような感じです。


根元が亀の甲のようにでこぼこした模様になっている品種です。


 


外からちょっと引いてみると、



このような流れになっています。文字通り「まるく」納まりました。


トップの高さは、今まで積んできた一連の‘波’の中でも、一番高くなっています。


 


正面の大きな木は、ヒイラギ。


この敷地内に元々植わっていたもの。北東の鬼門除けとして、ここに移植されました。




かくして、まるく納まった石積み花壇。


そびえ立つ石積みと ヒイラギとの間には、


ウラのお勝手口への通路を設けます。



元々、旧宅で飛び石として使われていた御影(みかげ)の敷石です。


(分厚くて、とても重い。)


高低差のある敷地。階段状に据えました。



 


この裏庭、


これで終わりではありません。



 


もうひとつ、締めの石積み。


ヒイラギをまるく囲む花壇を造っていきます。


 


ここはダブル積み。




施工中。


この長い長い一連のコッツウォルズ石積み。その最後の締めが、この北端の花壇でした。


職人チームも、相当手馴れました。



両脇の石積みの壁に挟まれた、


深い山間の 切り立った小道を、昇って分け入っていく。・・・というイメージ。



山の奥へ、奥へと誘い込むような雰囲気を意識し、


飛び石の小道は、ゆるやかに蛇行させ、まっすぐ先まで見通せないようにしています。



道の行く先を隠すように植栽を入れて、より‘山’らしい雰囲気をつくります。


中から見ると、




このような感じです。



改めて、外から見ると、



このような石の流れになりました。これは南から。



初夏。植栽も茂ってきた頃。


お勝手への上がり口は、



こんな雰囲気ある小道に。


北から見ると、



こんな感じです。ずっと先まで続いていく、ハチミツ色の「波」。



締めの花壇は、洋ナシ形というか、扁平な楕円形状。


北端で、低めの門柱に結ばれます。


 


将来的に、この裏庭には作業場が出来る予定。


その通用口(エントランス)となる部分なので、車の出入りや、将来のレイアウト変更等を考えて、



簡潔な土間コンクリート打ちで仕上げました。



ちなみに、ビフォーは。




このようになっておりました。随分変わりました。



以上、

延々と続く コッツウォルズの石積み花壇の全貌を、部位ごとにお届けしました。



次回は、

2棟のアパートに挟まれた中庭の様子をご紹介します。







2014年2月8日、東京にも大雪が降りました。


部分ごとに分けたレポートをお届けしておりますが、、、今回は特別篇。


時節柄に合わせて、雪化粧の風景をお届けします。




(まだ紹介が済んでおらず、フライングになってしまいますが、)北の端から。




北の裏口。




長い花壇外壁。


随所に設けた小さな階段状の「波」が、くっきり浮き出ています。


 




シーサーにも、こんもり。



 



まだまだ続く長い石積み。




アパート中庭へのエントランス。




エントランスから中庭を見る。



 



(前回ご紹介した)ベンチ。


側面(立面)のしっとり濡れたハチミツ色が、白い世界に浮き立って、


いい味出しています。




余分なものが隠されて、いろんなものがより美しく見える、


スノーマジック。



 


以上の雪景色は、


昨年1月・成人式の頃に降った時のものです。 あの時も、けっこうな雪でしたね。


 


今回、


「20年に一度~」と、警報まで出た大雪。


さすがに警戒して 表に出ずにやり過したため、今回の雪の降る様子は撮れませんでした。が、


雪明けの翌昼の様子。



いい感じに積もっています。


前日の零下とうって変わって、あたたかな日差しの中。


すでにじわじわ、融けて来ています。


 


造園の仕上げ作法として、庭石を据えた後、水で湿らす、というものがあります。


石を濡らすと、その表情が生き生きと浮き立つのです。


 


雪どけの水を しっとりと吸い込んで、


コッツウォルズのハチミツ色の石も、その色合いや、一個一個違う表情を、


より味わい深く見せてくれます。


なので、雪明けや雨上がりこそが、シャッターチャンス!


 



 さて次回は、


(前回の予告通り)延々と続く石積み花壇の 北の端っこ を、改めてご紹介します。




道路沿いに長く伸びる、コッツウォルズストーンの石積み花壇 (兼・低い外壁)。



その南端の終点は、交差点にぶつかります。



交通量の多い十字路に面している角地。


このコーナーには、


「ベンチ」を設けることにしました。


「交差点で信号待ちをするおばあちゃん方が、ちょっと腰掛けてくれたら。」という、オーナーさんのご希望により。


 



ここも、エントランスの門壁と同様、ダブル積みで積んでいきます。


芯にはしっかり鉄筋を入れ、崩れないように。



座面プラス背もたれがある分、エントランス門壁よりも幅が広め。


なかなか大量のドライウォールを使います。



座面まで出来たところ。


ここからさらに、背もたれ部分を積んでいきます。



 



 (施工中。)



低い花壇から じわじわと盛り上がっていく「波」。そしてまた落ちていく「波」。


 


かくして。



積み上がりました。


座面の両端には、‘肘掛け’も設けてあります。



すわり心地を確認。


座面、背もたれ、肘掛け。それぞれの高さの具合も、ちょうど良い按配です。


(ご老人や子供に合わせて、やや低めにしています。)


 


ウラから見たら、



 こんな感じ。


 


このベンチの背後は、駐車場。


駐車場との境界に土留めを積んで、植栽マスに。



ベンチの背後には木を。



階段状にすると、


一面的な壁状に積むよりも、石積みの荒々しい迫力が増して見えると思いますが、、いかがでしょうか。



引いて全体を見ると、


 こんな感じ。



天然の石積みにしか出せない存在感です。


 


そして、


平面的には、やさしく抱えとめるような凹曲線。


立面的には、ふんわりと盛り上がる凸曲線。


いずれも「波」を意識していますが、なかなか良い雰囲気に仕上がりました。



ちなみに、湾曲部の足元は ピンコロ舗装です。(アパートのエントランスと合わせています。)



 


天板・座面の表面や、階段の側面などの目立つところには、


ベージュ色の目地モルタルを入れて仕上げます。


(弊社で特別にオーダーしている、コッツウォルズストーンに合う目地セメントを使用しています。)



 


目地を入れると、



このように。


天然石積み由来の むき出しの粗さ・荒々しさがやわらいで、


全体がしっとりと、なめらかで柔らかな質感に落ち着きます。



 


最後の仕上げに。


ここは十字路に面した角ということで、



「石敢當」を埋め込みました。


 


「いしがんとう」と読みます。主に沖縄で見られる‘魔除け’です。


沖縄にゆかりのあるオーナーさんが 故郷の石屋さんに頼んで造らせた、立派な本場モノ。


パワーが入っていて、ずっしり重い。



 この風習を知らないと、「石・・・なんとかさん」のお家の表札にも見えるかもしれませんが、


伝統的な魔除けなのです。



 かくして、


南のコーナーは、このようになりました。



背後の植栽は まだ1年目につき、まだ心もとないですが、、。


いずれ、こんもり緑に包まれるような感じになったらなーと、願いつつ。



交差点を見守る感じ。


 


石積み花壇とも ゆるやかな曲線でつながっていきます。



 



南北に長~く伸びる、石積み花壇外壁。南の端っこは、ベンチになりました。


次回は、北の端っこをご紹介したいと思います。


 



開口部は大きく2つあります。


1つ目:オーナーのご自宅・兼・共有駐車場へのエントランスは、


「とにかく、見通しよくしたい」というご希望により、低く、フラットに。




 


 


「門番」として、


オーナーさん所有の「シーサー」を鎮座させました。



(シーサー鎮座用に、石を一段高くしています。)




 


このように、開放的な感じです。


舗装については、また追い追い。



 


もうひとつの大きな開口 = アパートの共有中庭への入口は、


外周の石積み花壇がつくる「波」の ‘クライマックス’を もっていきます。


 


道路沿いに長くまっすぐ伸びながら 小さく波打っていた石積みは、


ここで両側からゆるやかに食い込んでいって、



 



 「大波」になり、


ひとつに収斂していきます。








エントランス部分は、建築本体(アパート)にとって、いわば‘顔’になる部分。


この石積み壁の存在感を より強めるべく、


外周花壇とは異なる ‘ダブル積み’工法で立ち上げていきます。



よりがっしりした存在感に。



湿った状態は、コッツウォルズストーン特有の、ハチミツ色の風合い。



 


英国から輸入されてくるこの「ドライウォール」は、自然の割り石ゆえ、厚みも大きさもランダム。バラバラです。


特にこの現場では、「ロッカリー」という、さらに大きめの石も織り交ぜています。


なので、この石積みを手際よく・隙間無くこなすには、少なからずセンスが要ります。



本場:英国コッツウォルズ地方に赴き、ドライウォール積みの修行を経てきた職人頭を筆頭に、


少数精鋭で、ガンガン積んでいきます。



(積みあがった様子。乾くと白っぽい風合いに見えます。)


舗装は、ピンコロ石。



 


門壁の「波」が最も高く盛り上がる頂=‘クライマックス’には、


英国アンティークの「フィニアル」を据えました。



フィニアル(Finial)とは:


門柱などの頂に据えられる装飾のこと。「頂華飾り」とも言われます。


そして、仕上がりは。



こんな感じになりました。


 



 



 ちなみに、この右翼壁の傍らの 小さな開口は、


 ダストボックス置き場です。



ここは 用途上、開いていなければならない場所。連綿とつながっていた石積みの流れも、ここで途切れてしまいます。


途切れていながらも「波」がつながって見えるように、現場で微調整しながら積みました。


 


 


視線が、より奥へ、中庭の方へ導かれるように。、、と考えましたが、いかがでしょうか。


 


大きな2つのエントランス。こんな感じになりました。


 ここには仕上げとしてもうひとつ、どでかいものがやってくるのですが、、、


それはまた、追い追いに。


 



 


次回は、この石積みの「波」の‘端っこ’を ご紹介します。


 



コッツウォルズストーンをふんだんに使用した府中のアパート。現場レポート、再開します!



2011年末にお話を頂き、設計をスタートしてから、


2012年、数期に分けて施工を進め、一部は13年まで。


ほぼ1年半をかけて外構を仕上げました。



(写真:ビフォー)


南北に長く伸びる敷地です。


歩道に面する外周塀を、すべて、コッツウォルズストーンの石積みで作ります。



(写真:コッツウォルズストーン。ドライウォールやロッカリー)


コッツウォルズストーンの本場・英国では、「ドライウォール」(=モルタルを使わないカラ積み)が伝統的な工法ですが、


ここ日本では、なかなかそうはいきません。


前回の記事の通り、


 ・通行の多い歩道に近接していること(=決して崩れてはならない・子供が載っても大丈夫なように)、


 ・花壇としての巾が狭い、等の問題を解決するため、


モルタルでの固定はもちろん、さらにひと工夫。


 


ブロック積み+鉄筋をかませた‘基礎壁’を設けた上に、



‘化粧外壁’として、半切りにしたコッツウォルズストーンを積むという、


‘二重壁’工法を採りました。




 



 これで崩れる心配はありません。


 



元々の外周は、ブロック塀+常緑樹の目隠し生垣。いわゆる「壁」状態でした。


新しい外周は、ただの「壁」になるのではなく、


道を行き交う人にも楽しまれるような「花壇」も兼ねています。そのため、石積みの高さは低めに抑えました。




全長90mの、長大な石積みです。


ひたすら長く、直線的なので、均一な積み方をすれば単調になってしまいます。(それはそれでありですが。)


ここでは、単調さを崩すために、「波」を意識した緩急の高低差や立体的な変化をつけて、


音楽的な躍動感をつけました。



 


これが石積み完了の状態です。


植栽が入ると、またガラリと雰囲気が変わります。



植栽については また改めてレポートしますが、、、これはチューリップが開花したときの模様です。


2013年、4月。



550球のチューリップ。一斉に咲きそろう様は、圧巻でした。



次回は、「エントランス」(=開口部)をご紹介します。


 



現在弊社事務所のすぐ近くでコッツウォルズストーンを、大量に使った庭を施行中です。 工期は1期と2期に分かれており、現在1期が終了したばかりです。 2期はこの夏に始まります。 1期の様子をお知らせします。



施行前



施行前



今回は通行人の多い道路面という事で、ブロックを積むような基礎を作りました。



建物側にはブロックを積みました。
そして配筋をしっかりとして、強度を強くしたコッツウォルズストーンの壁を作ります


 


 



 



この建物の隣には、スーパーがあってかなりの交通量があります。
ドライウォールの壁の雰囲気だけを重視しないで、壁の補強面もかなり重視してしっかりした壁を作りました。


 


 


 


2012年9月中旬頃からいよいよ2期工事が始まります。      お楽しみに!!


 


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